タナカの徒然日記 ~木材の話~

 

事務担当の田中です。

楽しみにしていたえひめ国体が終わってしまいました。愛媛は男女総合(天皇杯)、女子総合(皇后杯)共に2位。素晴らしい結果だと思います。特に剣道の青年男子は全4種目完全制覇。少年男女も揃って優勝と愛媛の武道の強さを見せてくれました。

28日からは障害者大会が始まります。こちらも今から楽しみにしています。

 

さて、いよいよ弊社が施工しているリノベーション住宅「双海のいえ」も完成間近になってきました。

先日完成した「久万の台のいえ」と同じように、「双海のいえ」にもふんだんに木材が使われています。

そこで、これから住宅を建てる方に知っておいていただきたいのが、建築に使用される木材の種類とその特徴です。

適切な場所に適切なものを使用すると、住宅そのものの強度や、耐久性、価値などをぐっと高めてくれるのと同時に、内装材として目や嗅覚を楽しませてくれます。

全部はご紹介しきれませんが、主に使われてる木材をいくつか挙げていきたいと思います。

 

ヒノキ(桧)──水に強く狂いがないため、土台や通し柱などの構造材に適している。

比較的高価な木材。一般家屋から、質の良いものは神社仏閣にも使用される。

菌や虫に耐える力も高い。伐採後から強度が増し、百年はもつ木材。香りも良い。

 

ヒバ(桧葉)──桧と同じく湿気や水に強いため、土台や通し柱などの構造材に適している。

比較的安価だが菌に対する耐性が強いので、料理店で使用するまな板として愛用されることも多い。

 

スギ(杉)──鴨居や廻り子などの造作で好んで使用される木材。

一部のブランド杉を除き、安価な部類に属する。比較的狂いは少ないものの、柔らかさもあるため、構造材よりは造作一般に使用されることが多い。香りが独特で建物に使用するとその芳香を楽しめる。

 

クリ(栗)──耐久性や耐水性、更には虫の害にも強い木材。

土台の材料として昔から活用されてきた。硬質ではあるが、その分割れやすい。加工する段階の乾燥に技術が必要。価格は並。

漆などの塗装を施すと木目が美しく出ることから、家具にも多く利用される。

 

ケヤキ(欅)──大黒柱や柱といった構造材として用いられることが多い木材。

造作材としても好まれる。木材の中でも高価な部類。

木目のダイナミックな美しさ、強靭性、耐久性が特徴。

硬質であること、狂いが生じることから高い加工技術が要される材。

和家具から和箪笥、お盆、お椀、太鼓の胴の部分など、日本ならではの使い方をされてきた木材。

 

サクラ(桜・櫻)──国内では「ヤマザクラ」が多く流通している。

やや安価な材ではあるが、反りや狂いが少ないのと同時に、粘りのある強度から「素直で扱いやすい」という面を持つ。

虫害にも強いため、人気のある木材。手入れをきちんと行えば、どんどんツヤが出てくるのも魅力の一つ。

 

ブナ(山毛欅・橅・椈)──床板等の建築材に用いられることの多いブナ。安価な部類。

硬くて粘りがあるため、曲げに強いという特徴がある。

施削性や接着性がよいため、タイル状にした材を組み合わせてフローリングに使用されることもある。

 

ウォルナット(クルミ科)──きめが細かく、丁寧に磨けば特に塗装を施さなくとも美しい艶があることから、高級材として知られている。

価格帯は高い部類に属す。硬く、乾燥に手間がかかる。

ドアや造作材、フローリング材としても使用されるが、価格のためか、内装材としての使用の場合は化粧板に加工されたウォルナットが選択されることもある。

 

アカマツ(赤松)──松の中でも色合いが赤みがかっていることから、アカマツと呼ばれる。

松脂(マツヤニ)を多く含み、水分に強いことが特徴。

また、その性質から、梁や敷居の摩擦部にも使用されることが多くある。

価格帯はやや安価、といったところ。木目の鮮明さから、造作材としてもよく使用される材。

 

 auiewo 「住宅建築に使用される木材の種類と特徴・10種」引用

 

木材をふんだんに使った家は住んでいても気持ちのいいものです。

木は伐採され、加工され、組み立てられた後も呼吸しています。その調湿機能を発揮して家の中の環境を整えてくれているのです。

長い年月の中でひびが入ってしまったり、割れてしまったり、節穴が空いてしまったりすることもあるでしょう。

家も年をとるので、時々修繕やメンテナンスが必要です。これは私たち人間と一緒です。

木の良さも欠点もすべてを受け入れて一緒に歩んでいく、そういったおうちが作れたら、と思っています。

 

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